井上育英会
井上育英会は、100年の歴史を持つ民間の育英会で、国立大学法人9校の学生を対象に奨学金を貸与しています。これまで世に送り出した人材は1650名を超え、多くの卒業生が各界で活躍してきています。
井上育英会の特長として、奨学金を単に貸与するだけではなく、卒業生と奨学生とが世代を超えた交流を行うことにより、人材の育成を図っていくことがあり、多様な職業や専門分野、年齢や経歴を有する卒業生が育英会の活動に参加しています。(「推薦の言葉」「各分野で活躍する卒業生」を参照)
戦前は、育英会が多くの優秀な学生を対象に、充実した支援を行いました。1928年から1945年までの18年間の育英会の卒業生の数は約570名、年平均で30名を超えています。貸与された奨学金も50円と、学生生活には十分すぎる額であったといわれています。(「卒業生の推移」「沿革」を参照)
敗戦後、井上育英会を取巻く状況は大きく変わり、極めて厳しい時代となりました。1948年に開催された評議員会では、井上育英会の他の公益事業への転向、育英会の解散などが議論されました。しかし、小川信雄氏が卒業生の協力による育英事業の存続を主張され、育英事業を継続することができました。昭和(戦後)の時代には、約460名、年平均では約11名の奨学生が卒業しています。
平成以降には、約630名、年平均で約16名の奨学生が卒業していますが、この時代の大きな出来事は、二つあります。
一つは、公益財団法人井上育英会の設立です。2006年に従来の公益法人制度の見直しが行われました。井上育英会が桜菱会を吸収合併したうえで、公益法人の認定を取得するとの方針を決定し、2012年に公益財団法人井上育英会としてスタートしました。なお、「桜菱会」は、現在、卒業生等の親睦団体として育英会の事業を支援しており、約860名が会員となっています。(「桜菱会」を参照)
もう一つは、財務状況の悪化とその改善です。低金利時代の到来により利金収入が大きく減少し、2001年度から2011年度の間に多くの資産の取崩しを余儀なくされました。しかし、株式、REITにより運用するという先進的な取組を行うことにより、運用収入を増加させ、財務状況の大幅な改善を図ることができました。その結果、採用人数の拡大が可能となり、最近では、毎年、10~25名の奨学生を採用しています。
本部(東京支部)では、毎年、月例会、卒業祝賀行事などのほか、支部と連携して全国奨学生交流会を開催しています。
また、各支部では、新奨学生歓迎会、卒業祝賀会などの交流行事が実施されています。(「本部(東京支部)の活動」「支部の活動」を参照)
なお、2025年秋から26年春にかけては、本部および各支部において、育英会創立100周年の記念行事が行われました。(「百周年記念行事(作成中)」を参照)
なお、2025年秋から26年春にかけては、本部および各支部において、育英会創立100周年の記念行事が行われました。(「百周年記念行事(作成中)」を参照)
